LINEで電子チケットを販売する方法|2つのやり方と導入4ステップ、選び方まで解説

この記事でわかること

  • LINEで電子チケットを販売する2つのやり方と、その違い
  • 主催者・購入者それぞれのメリットと、導入前に確認したい注意点
  • LINEで電子チケットの販売を始めるまでの4ステップ
  • イベントに合ったサービスを選ぶための5つのチェックポイント

「イベントのチケットをLINEで販売したい」「LINEで電子チケットを送れるようにしたい」と考えていても、具体的に何を用意すればよいのか分かりにくいものです。

結論から言うと、LINEで電子チケットを販売する方法は大きく2つあります。外部のチケット販売サービスで作ったページをLINEで案内する方法と、LINE公式アカウントの中で購入から受け取りまで完結させる方法です。どちらもLINE公式アカウントを起点にしますが、購入者の情報が手元に残るかどうか、購入後にLINEで連絡できるかどうかが大きく変わります。

この記事では、2つのやり方の違いから、導入の手順、サービスの選び方までを、主催者の目線で順に解説します。

LINEで電子チケットを販売する2つのやり方

スマートフォンのLINEで電子チケットを受け取るイメージ

電子チケットとは、紙の券面を発行せず、スマートフォンの画面に表示したチケットで入場できる仕組みのことです。LINEで電子チケットを販売するやり方は、次の2つに分けられます。

① 販売ページをLINEで案内する② LINE公式アカウントの中で販売する
購入の流れLINEのメッセージから外部サイトへ移動し、会員登録して購入LINEの中で購入まで完結(LINEミニアプリなど)
購入者のアプリサービスによっては専用アプリが必要いつものLINEだけで使える
購入者の情報販売サービス側に残ることが多いLINEの友だちとして主催者の手元に残る
購入後の連絡メールや販売サービス経由が中心購入者にそのままLINEで送れる
向いているケースまずは手軽に始めたい、LINEは告知だけに使うリピーターを増やしたい、購入者と継続的につながりたい

① 外部の販売ページをLINEで案内する

チケット販売サービスで販売ページを作り、そのURLをLINE公式アカウントのメッセージやリッチメニューで案内する方法です。すでに使っている販売サービスがあれば、LINE側の準備はURLを送るだけなので、すぐに始められます。

一方で、購入はLINEの外で行われるため、誰が買ったかをLINEの友だちと結びつけることは基本的にできません。購入後の当日案内や次回公演の告知は、メールや販売サービスの機能に頼ることになります。

② LINE公式アカウントの中で販売する

LINE公式アカウントと連携した販売システムを使い、LINEの中で購入から受け取りまでを完結させる方法です。購入者は新しいアプリを入れたり、別のサイトで会員登録したりする必要がありません。

購入した人がそのままLINEの友だちとして残るため、「当日の入場案内」「次回公演の先行販売」「会場限定グッズのお知らせ」などを、購入者に直接LINEで届けられます。チケット販売を、その場限りの取引ではなく、ファンとの継続的なつながりに変えられるのが最大の違いです。

どちらを選べばよいか

「LINEは告知に使えれば十分」「まずは費用をかけずに試したい」という場合は①で始めるのが手軽です。「チケットを売った後もファンと連絡を取りたい」「次の公演でリピーターを増やしたい」という場合は、②を選ぶとLINEの強みを活かせます。

主催者がLINEで電子チケットを販売するメリット

LINEを使って電子チケットを販売することには、紙のチケットやメール中心の販売にはないメリットがあります。

告知が購入者に届きやすい

LINEは多くの人が毎日使うアプリで、メッセージの開封率は一般的に60%以上といわれます。先行販売の開始や追加公演、残りわずかのお知らせなど、販売に直結する情報を見逃されにくいのが強みです。

アプリ不要で購入までの手間が少ない

いつも使っているLINEから購入できれば、専用アプリのインストールや新しい会員登録が不要になります。購入までの手間が減るほど、途中でやめてしまう人を減らせます。

印刷・郵送・発券のコストがかからない

電子チケットは紙の券面を作らないため、チケットの印刷費や郵送費、発券の手間がかかりません。販売状況も管理画面でリアルタイムに確認できます。

購入者がLINEの友だちとして残る

LINE公式アカウントの中で販売する方法なら、チケットを買った人がそのまま友だちになります。購入履歴をもとに「前回の公演に来た人だけ」に案内を送るなど、次の集客につなげやすくなります。

あわせて読みたいLINEチケット機能の使い方!購入から入場管理までスマホ1つで完結する方法

購入者にとってのメリット

LINEで受け取れる電子チケットは、購入する側にとっても便利です。

  • スマートフォンがチケット代わりになり、紛失や持ち忘れの心配が少ない
  • コンビニなどでの発券が不要で、購入後すぐにチケットを確認できる
  • 当日の案内や変更のお知らせが、いつものLINEに届く
  • 同行者がいる場合も、サービスによってはLINEでチケットを分けられる

導入前に確認したい注意点

電子チケットを利用する際の注意点のイメージ

電子チケットはスマートフォンに依存する仕組みのため、次の点は事前に対策を決めておくと安心です。

スマホの充電切れ・故障で表示できない

当日にスマートフォンの充電が切れると、チケットを表示できません。事前のLINE配信で「充電を十分にしてお越しください」と案内しておくのが効果的です。万一の場合の本人確認の方法も、運営側で決めておきましょう。

会場の通信環境が不安定になる

大きな会場や地下では、開場前に通信がつながりにくくなることがあります。会場に着く前にチケット画面を開いておくよう、事前に案内しておくと入場がスムーズです。

スマホの操作に慣れていない人がいる

年齢層が幅広いイベントでは、チケットの表示方法が分からない人もいます。受付にサポート役のスタッフを置く、表示方法を画像付きで事前に送るなどの工夫が有効です。

LINEを使っていない人への対応

LINEを使っていない人がどの程度いるかは、イベントの客層によって異なります。必要に応じて、別の購入方法や当日券の扱いを決めておきましょう。

LINEで電子チケットの販売を始める4ステップ

LINEで電子チケットの販売を始めるまでの流れ

どちらのやり方でも、準備の流れは大きく4つのステップに分けられます。

STEP1:LINE公式アカウントを用意する

告知と販売の窓口になるLINE公式アカウントを用意します。LINE公式アカウントは無料のプランから開設でき、すでに運用しているアカウントがあればそのまま使えます。

STEP2:販売に使うサービスを選ぶ

外部の販売ページをLINEで案内するのか、LINEの中で販売を完結させるのかを決め、それに合ったサービスを選びます。選び方のポイントは、この後の章で解説します。

STEP3:イベントとチケットの情報を登録する

サービスの管理画面で、イベント名、開催日時、会場、券種、価格、販売枚数、販売期間などを登録します。座席の種類(S席・A席など)や、同行者への分配を許可するかどうかもここで設定します。

STEP4:LINEで告知して販売を始める

販売を開始したら、LINE公式アカウントのメッセージ配信やリッチメニューで告知します。販売開始の告知だけでなく、「残りわずか」「明日まで」といった締め切り前の配信や、当日の入場案内まで、LINEで一貫して届けると効果的です。

購入者側の流れ:購入から入場まで

購入者側の流れは、次のようにシンプルです。案内文を作るときの参考にしてください。

  1. 購入する:LINEのメッセージやリッチメニューから販売ページを開き、券種を選んで支払う
  2. 受け取る:購入したチケットがLINEやマイページで確認できるようになる
  3. 分配する:複数枚を買った場合は、同行者にチケットを分ける(対応しているサービスのみ)
  4. 入場する:当日はスマートフォンにチケットを表示し、受付で提示する

入場時の確認方法は、QRコードを読み取る方式や、スタッフが画面上で「使用済み」にする方式など、サービスによって異なります。

LINEで電子チケットを販売するサービスの選び方

サービスを比べるときは、次の5つを確認すると失敗しにくくなります。

1. 料金体系:固定費と手数料

料金は、初期費用・月額費用といった固定費と、売上に応じてかかる手数料で構成されるのが一般的です。不定期開催や小規模なイベントなら、固定費がかからず売れた分だけ手数料がかかるタイプが始めやすいでしょう。決済手数料や、購入者が負担する手数料が別にかかるかも確認しておきます。

2. LINEとの連携の深さ

「LINEでURLを送れる」だけなのか、「LINEの中で購入まで完結し、購入者に配信できる」のかで、できることは大きく変わります。購入後もLINEでつながりたい場合は、購入者が友だちとして残るかどうかを必ず確認しましょう。

3. 入場方法と当日の運用

受付でどのように確認するか(QRコードの読み取り、画面上で使用済みにする など)と、スタッフ側に必要な機材を確認します。受付の人数や会場の規模に合わせて選ぶことが大切です。

4. 分配・譲渡や転売対策

同行者へのチケットの分配や、行けなくなった場合の譲渡に対応しているか、不正な転売を防ぐ仕組みがあるかを確認します。

5. サポート体制

初めて電子チケットを導入する場合は、設定の相談や当日のトラブル時に頼れる窓口があるかどうかも重要です。

LINE公式アカウントの中で完結する「クラウドバスケット」

ここからは、私たちが提供しているLINEチケット販売システム「クラウドバスケット」をご紹介します。この記事でいう「② LINE公式アカウントの中で販売する」タイプのサービスです。

  • LINEの中で購入まで完結:LINEミニアプリとして動くため、購入者は新しいアプリや会員登録なしで、いつものLINEからチケットやグッズを購入できます。
  • 購入者にそのままLINEで配信:購入した人がLINE公式アカウントの友だちとして残り、購入履歴に応じたセグメント配信もできます。
  • 固定費のかからない料金:初期費用0円、月額費用は売上の3%のみです。友だち数が増えても追加料金はかかりません。決済手数料は別途かかります。詳しくは料金ページをご覧ください。

格闘技イベント「RISE」を主催するRISEクリエーション株式会社様では、LINEでのチケット販売を始めたことで、LINE公式アカウントの友だち数が1か月で1.7倍以上に増えました。詳しくは導入事例をご覧ください。

主な電子チケット販売サービスと公式サイト

電子チケットを扱うサービスには、次のようなものがあります。特徴は各公式サイトの記載をもとにまとめています。料金や手数料は変更されることがあるため、利用前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。

サービス公式サイトでの紹介内容公式サイト
teket(テケト)リアルイベントからライブ配信まで対応する電子チケット販売・管理サービス。指定席や抽選、売上・顧客管理などの機能を紹介している。teket公式サイト
ZAIKO会場イベントやライブ配信の電子チケットを販売するサービス。1.7万件以上のイベントでの販売実績を掲載している。ZAIKO公式サイト
TIGET(チゲット)ライブイベントのチケット販売・予約・管理ができるサービス。30万件以上のイベントで使われていると紹介している。TIGET公式サイト
e+(イープラス)ライブ、舞台、スポーツなどのチケットを予約・購入・販売できるチケットサイト。e+公式サイト
Peatixイベントの開催者と参加者をつなぐイベント管理・チケット販売サービス。Peatix公式サイト
クラウドバスケットLINE公式アカウントの中でチケット販売から入場まで完結するサービス。クラウドバスケット

出典:LINE公式アカウント(LINEヤフー for Business)、上記各サービスの公式サイト(2026年10月26日確認)

LINEの電子チケットに関するよくある質問

LINE公式アカウントは無料で作れますか?

はい、LINE公式アカウントは無料のプランから開設できます。月に送れるメッセージの数などはプランによって異なるため、配信の量に合わせてプランを選びましょう。チケット販売のサービスを使う場合は、別途そのサービスの料金がかかります。

購入者はアプリをダウンロードする必要がありますか?

サービスによって異なります。外部の販売サービスでは専用アプリが必要な場合がありますが、LINE公式アカウントの中で完結するタイプなら、いつものLINEだけで購入・受け取りができます。

スクリーンショットで入場できますか?

多くのサービスでは、スクリーンショットでの入場は認められていません。不正な複製を防ぐため、チケット画面に動きのある表示や更新されるコードを使っているサービスが多くあります。案内文で「当日はチケット画面を表示してください」と伝えておくと安心です。

当日スマホの充電が切れたらどうなりますか?

チケットを表示できないため、基本的にはそのままでは入場できません。主催者が本人確認と購入履歴の照合で対応する場合もありますが、事前の案内で充電やモバイルバッテリーの持参を呼びかけておくのが確実です。

複数枚買ったチケットを同行者に渡せますか?

分配機能に対応しているサービスであれば、購入者が同行者にチケットを分けられます。分配できるかどうかや手順はサービスによって異なるため、販売前に確認しておきましょう。

まとめ

LINEで電子チケットを販売する方法は、「外部の販売ページをLINEで案内する」「LINE公式アカウントの中で販売を完結させる」の2つです。手軽に始めるなら前者、購入した人と継続的につながりたいなら後者が向いています。

どちらの場合も、LINE公式アカウントを用意し、サービスを選び、イベント情報を登録して、LINEで告知するという4ステップで始められます。料金体系やLINEとの連携の深さ、入場方法などを比べて、イベントに合ったサービスを選びましょう。

この記事を書いた人

橘 美月

株式会社アクティブチャネル
クラウドバスケット事業部 マーケティングサポートセクション

クラウドバスケット事業部 マーケティングサポートセクションに所属。LINEチケット・ECカートの導入支援を通じて、飲食店やイベント主催者など幅広い業種のマーケティング課題解決をサポートしてきた。現場での支援経験をもとに、実務にすぐ役立つ情報をわかりやすく発信することを心がけている。

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