チケット販売システムの移行先比較|Peatix・teket・STORES 予約と crowdbasket の違いを主催者目線で解説
活用事例
イベント運営ツールの見直しが進む中で、移行先候補としてよく比較されるのが Peatix(ピーティックス)、teket(テケト)、STORES 予約、そして crowdbasket(クラウドバスケット) です。
ただし、この4つは同じ「イベント管理」「チケット販売」カテゴリに見えても、実際には役割がかなり違います。Peatix は汎用イベント基盤、teket は電子チケット販売、公演運営寄り、STORES 予約は予約管理寄り、crowdbasket はLINE公式アカウントを軸にした販売・顧客管理・配信の一体運用に強みがあります。
そのため、移行先選びで本当に重要なのは、「どこで売るか」だけでなく、「売ったあとに顧客とどうつながり続けるか」まで含めて考えることです。特に、イベントやチケット販売を単発で終わらせず、次回の来場や物販、継続的なファン接点につなげたい主催者にとっては、比較軸そのものを見直す必要があります。
まず結論|4サービスは「似ているようで、実は違う」
一言で整理すると、4サービスの違いは次の通りです。
Peatix:幅広いイベントを開催しやすい、汎用イベントプラットフォーム
teket:低コストで始めやすく、指定席や公演運営に強い電子チケットサービス
STORES 予約:イベント販売というより、店舗・スクール・面談などの予約管理に強い
crowdbasket:LINE公式アカウント上で、販売・顧客管理・配信・物販まで一体化できる
つまり、「イベントを開催する仕組み」が欲しいのか、
それとも 「顧客とつながり続ける仕組み」が欲しいのかで、最適解は変わります。
サービス | 主な用途 | 料金の考え方 | 強み | 向いている主催者 |
|---|---|---|---|---|
セミナー、コミュニティ、オンライン/オフラインイベント | 初期・月額無料。有料チケットは4.9%+99円/枚、振込手数料210円/イベント | 汎用性、オンライン配信、サブスク、BtoBセミナー支援 | 幅広いイベントを手軽に開催したい主催者 | |
公演、演奏会、指定席イベント | 初期・月額無料。無料公演は無料。有料公演は自由席8%、指定席10% | 指定席、紙チケット、受付運営、低コスト導入 | ホール公演や指定席イベントの主催者 | |
予約受付、スクール、面談、施術、複数店舗運営 | フリー〜エンタープライズのプラン制 | 予約管理、顧客管理、事前決済、POS/LINE連携 | 予約管理が主業務の事業者 | |
LINE中心のイベント運営、ファンビジネス、チケット+物販 | システム利用料3%、初期費用詳細は要問い合わせ | LINE上で販売・顧客管理・配信を一体化 | 販売後もファンとつながり続けたい主催者 |
Peatixの特徴|“まず始めやすい”汎用イベントプラットフォーム

画像出典: Peatix 料金ページ
Peatix は、初期登録料・月額利用料が無料で始められるイベント・コミュニティプラットフォームです。有料チケットの事前決済では 4.9% + 99円/枚 の手数料が発生し、さらに振込時には 210円の振込手数料 がイベントごとに必要です。無料チケットや現地払いチケットでは料金は発生しません。
機能面では、有料チケット販売だけでなく、Peatix Live によるオンライン配信、定額課金プラン、コミュニティ運営向け機能、BtoBセミナー集客支援などが用意されています。つまり Peatix は、「まずイベントを立ち上げたい」「広く参加者を集めたい」というニーズに対して、非常に使いやすいサービスです。
ただし、Peatix の強みはあくまでイベント開催基盤としての汎用性です。
参加者と継続的につながり、販売後の配信や物販、再来場促進まで一体で回したい場合は、別の比較軸が必要になります。
Peatixが向いている主催者
セミナー、勉強会、コミュニティイベントを開催したい
オンラインイベント配信も使いたい
初期費用をかけずにスタートしたい
汎用的なイベント管理ツールを探している
teketの特徴|低コストで始めやすく、公演運営に強い

画像出典: teket about
teket は、初期費用・月額費用0円で利用でき、無料公演なら費用が一切発生しない点が大きな特徴です。有料公演では、自由席/ライブ配信が8%、指定席が10% の販売手数料となっています。

画像出典: teket about
主な機能としては、イベントページ作成、割引チケット、クーポン、メッセージ送信、アンケート、売上・購入者管理、流入分析、紙チケット対応、グッズ販売連携、バーコードスキャナ受付などがあります。さらに、400カ所以上のコンサートホールが登録されていることや、指定席設定のしやすさが打ち出されており、演奏会・舞台・公演系の主催者にとってはかなり実務的です。
また、高齢層の来場者にも配慮しやすい設計で、PDFの紙チケットにも対応しているため、「完全デジタル一本化はまだ不安」というイベントにも導入しやすいのが teket の魅力です。
ただし、teket の主軸はあくまでチケット販売と公演運営の効率化です。
LINEを軸に顧客接点を残し、購入後の配信やファン育成までつなげる設計を重視するなら、crowdbasket のほうがより運営基盤寄りです。
teketが向いている主催者
指定席公演を運営したい
電子チケット化を低コストで進めたい
紙チケットも必要
ホールイベントや地域公演との相性を重視したい
STORES 予約の特徴|イベント販売より“予約管理”が本領

画像出典: STORES 予約
STORES 予約 は、予約受付・顧客管理・事前決済を中心とした予約システムです。24時間365日の予約受付、自動化による業務効率化、スマートリストによる顧客抽出、メッセージ配信、回数券や月謝管理、POSレジ連携、LINE連携などが特徴です。

画像出典: STORES 予約
料金は、フリー / スモール / チーム / ビジネス / エンタープライズ の5プランで、回数券、複数スタッフ対応、シークレットページ、キャンセル待ち、スクールタイプなど、予約ビジネス向けの機能が段階的に提供されています。
ここで押さえておきたいのは、STORES 予約は Peatix や teket と同じ土俵の“イベントチケット販売ツール”ではない ということです。
ワークショップ、スクール、面談、サロン、施術、相談会、継続利用型サービスには非常に向いていますが、公演やライブの電子チケット販売を主眼に置く場合は、用途が少しズレます。
その意味で、もし移行先として比較するなら、STORES 予約は “予約管理をどうするか” の観点で見るべきサービスです。
一方、イベント販売後の接点をLINE上で継続させたいという観点なら、crowdbasket のほうが比較対象としてはより直接的です。
STORES 予約が向いている事業者
スクールやレッスンを運営している
面談や相談予約を受け付けたい
複数店舗の予約・顧客・売上管理をしたい
予約管理と再来店促進を重視したい
crowdbasketの特徴|LINEで“売って終わり”にしない
画像出典: crowdbasket
crowdbasket は、LINE公式アカウント専用で作成されたシステムとして、チケット販売、グッズ販売、顧客管理、シナリオ配信、セグメント配信、タグ別配信までを一体で提供しています。公式サイトでは、システム利用料3% と案内されており、初期費用の詳細は問い合わせ制です。
画像出典: crowdbasket
このサービスを他と分ける最大のポイントは、販売後の顧客接点をLINE上に残せることです。
Peatix や teket が主に「イベントを売る」「参加を管理する」ための基盤であるのに対して、crowdbasket は LINE公式アカウントの中で、売る・管理する・配信する・再来場につなげる ところまで含めて設計されています。
画像出典: crowdbasket
導入事例では、来場者のLINEアカウントと観戦データの紐づけ、推し情報の収集、物販、ファン投票、限定コンテンツ閲覧などをLINE内で完結させる設計が紹介されています。つまり crowdbasket は、単なるチケット販売ツールではなく、イベント運営を“ファンとの継続関係づくり”に変えるための仕組みとして見るほうが正確です。
crowdbasketが向いている主催者
LINE公式アカウントを運営の中心にしたい
チケット販売だけでなく物販も伸ばしたい
顧客属性や購入履歴に応じて配信したい
次回販売や再来場まで見据えて運営したい
なぜ今、crowdbasketが比較対象として強いのか
ここまで見てきた通り、Peatix・teket・STORES 予約はいずれも優れたサービスです。
ただ、どれも基本的には 「イベントをどう開催するか」 または 「予約をどう管理するか」 を中心に設計されています。
一方で crowdbasket は、「販売の瞬間」よりも、その後の関係性まで設計できる のが強みです。
今後のイベント運営で、単発販売ではなく、リピート来場、物販、ファン育成、継続的なコミュニケーションがより重要になるなら、比較の中で crowdbasket が一段上に見えてくるのは自然です。
単純に「手数料が安いか」「ページが作りやすいか」だけで比較すると、他サービスに目が向きやすいかもしれません。
しかし、“売って終わりにしない仕組み”まで含めて選ぶなら、crowdbasket は単なる代替候補ではなく、運営体制そのものを強化する選択肢になります。
どのサービスを選ぶべきか迷ったら
Peatixを選ぶべきケース
セミナー、勉強会、コミュニティイベント、オンライン配信など、幅広くイベントを開催したい場合。
teketを選ぶべきケース
演奏会、舞台、指定席公演など、公演運営や電子チケット管理を低コストで進めたい場合。
STORES 予約を選ぶべきケース
スクール、相談会、施術、レッスンなど、予約管理そのものが事業の中心である場合。
crowdbasketを選ぶべきケース
イベント販売をLINE公式アカウントの中核施策にしたい場合。
特に、スポーツ、ファンクラブ、IP、タレント、コミュニティ、物販連動型イベントなど、ファンとの継続接点が売上に直結する業態では、crowdbasket の価値がより大きくなります。
まとめ|“開催ツール”ではなく“つながる仕組み”で選ぶ時代へ
移行先選びで大切なのは、
「チケットを売れるか」
ではなく、
「売ったあとにどう関係を育てるか」
まで含めて考えることです。
Peatix は汎用イベントに強い
teket は電子チケットと公演運営に強い
STORES 予約 は予約管理に強い
crowdbasket はLINE中心の販売・顧客管理・配信に強い
もし主催者が、イベントを単発で終わらせず、次回販売・物販・再来場・ファン育成まで一気通貫で設計したいなら、crowdbasket は単なる比較候補ではなく、運営の勝ち筋そのものを変える選択肢になり得ます。
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